幻(?)の六法全書・昭和56年版

タイラカ総合法律事務所にはギャラリースペースがあり、
六法全書を中心に各種法律書を収集しております。

これまで数年かけて古書を収集してまいりましたが、

六法全書を探しに街へ繰り出したり、

その後も捜索を続けたり、

あれこれ手を尽くしてきたにも関わらず入手できなかったのが
有斐閣の出版する六法全書の昭和56年版です。

 

しかし!
この度、素敵なご縁があり弊所の蔵書に迎え入れることができました。

 

 

 

その「ご縁」というのも・・・

 

 

弊所のギャラリーは、ご希望の方にご覧いただけるようになっています。
(要予約・枠に限りあり。詳しくはホームページをご覧ください。)
今回いらしたのは六法の収集をされているという見学者様。

その方より、

「近くの古書店で見つけたので…」

といって、ご厚意で頂いたものなのです。

 

 

2年近く探し続けてきたにも関わらず見つからなかった昭和56年版。

まさかこんな形でお目にかかれるとは思っておらず驚きましたが、
本物を見ることができ、じわじわと感動しました。

見学者様、本当にありがとうございました。
(ブログを見てくださっているとうかがったので、こちらでも改めてお礼を。)

 

 

ということで、早速本棚へ並べてみました。

 

 

数字が並ぶととってもいい感じです。
(昭和55年版は別室に飾ってあります)

 

出版年によってデザインの変遷があり、
その違いを楽しむのもいいかもしれません。

 

ちなみに。

これまで弊所では昭和54年版、56年版を見つけるのに苦労していたわけですが、
逆に昭和57年版は、これまた縁があり4冊蔵書があります。

入手のしやすさ・しづらさに何か違いがあるのか、見学者様にも伺ってみたところ

  • 法改正がないタイミングだと、そもそも刷る数が少なくなり、結果として古書での流通も減るかもしれない。
  • 逆に法改正があれば刷る数も増えるし、それで手に入りやすいのかも。
  • 法律書を扱っていない古本屋でも、足元に積まれた古書に六法が紛れていたりすることがある。裁判所の近くにある古本屋さんも売っている可能性大。

とのこと。かなり勉強になります・・・!

 

これからも六法全書をはじめ、興味深い古書を揃えていきたいと思います。

法律古書を探してみた-令和編-

タイラカ総合法律事務所にギャラリースペースがあるのをご存知でしょうか。

ギャラリースペース開設のお知らせ
タイラカ総合法律事務所HP・ギャラリーについて

以前より収集していた法律古書を実際手に取ってご覧いただけるよう、
昨年オープンいたしました。

蔵書については常時収集をおこなっていますが、
この度新たなコレクションを求めて、久しぶりに神保町へ行ってまいりました。

 

神保町といえば本の街ですが、
意外に法律古書の取扱いが少ないことは前回の六法全書探しで学習済みです。

今回も淡い期待を抱きつつ幾つかの書店をまわりましたが、
やはり法律書の取扱いはないとの回答でした・・・残念・・・。

 

 

しかしタダでは転びません。

 

 

法律に携わる方なら必ずご存知であろう、
出版社「有斐閣」さんの本社が神保町にあります。

 

一目その姿を見たい!…と近くまで伺ったのですが、
なんと1階にはギャラリーが。

見学可能とのことで、せっかくなのでお邪魔してきました。

 

一歩踏み入れると、立派な扁額が目に入ります。
(写真撮影可とのこと)

(何だか学校の校長室を彷彿とさせる重厚な雰囲気・・・)

歴代社長の写真、社名の由来、社屋の変遷、その他出版物が展示されています。

創業当初(明治10年)は「有史閣」という古書店だったんだ…
代々ご家族での経営なんだ…
戦災・震災を乗り越えて今の本社ビルがあるんだ…

などなど、普段お世話になっているにもかかわらず知らないことが沢山。
まるで博物館の展示を見ているようで非常に興味深かったです!

 


気になって調べてみたのですが(以下、Wikipediaを参照。)、

有斐閣さんが現在の六法全書を出版しはじめたのは1948年(昭和23年)。
(1901年より『帝国六法全書』を刊行、昭和に入って中断していたところ、創業70周年事業として今の六法全書が作られるようになったのだそうです。)

弊所の所有する有斐閣・六法全書で一番古いものは昭和24年版。
創刊版まであと一歩ですね・・・!これはぜひとも蔵書に加えたいところ。


 

やや話がそれましたが、
神保町を堪能(?)した後は、目的の古書探しを続行。

水道橋にある「丸沼書店」へ向かいました。

 

看板にも「法律」の文字が。心強い!

実は以前の六法全書探しでも伺ったことがありますが、
かなりの数の法律書を扱っているイメージでした。
その印象を頼りに今回も向かったわけですが、これが大当たり。

壁一面の本棚には法律書が新旧問わずにびっしり。
無事、いくつもの素敵な法律古書を購入することができました。

興味のある方はぜひ行かれることをおすすめします!

 

 

事務所に戻ってからは、さっそく書籍をギャラリーへ。

 

古書はそのデザインも楽しむことができるのが良いと、個人的には思っています。あとは使っていた方の雰囲気が残っているところです。
学習のための書き込みや記名がされていると、なんだか癒されます。

今回は商法に関する書籍など、縁のある書籍も蔵書に加えることができました。

幅広いリーガルサービスの提供を実現すべく、
今後もさまざまな蔵書を探してまいります!